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『水曜日のシネマ』映画×恋愛が絶妙にマッチした傑作【漫画感想】

『水曜日のシネマ』が恋愛ものとしても映画ものとしても最高に面白かったのでご報告致します。

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2018年3月にリリースされたマンガアプリ・ウェブ漫画サイトのコミックDAYS。リリース当時は今までにない画期的なサービスで漫画業界を賑わせました。

 

 

コミックDAYSとは

ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、Kiss、BE・LOVEによる圧倒的マンガアプリ・WEBサービスです。

 

そんなコミックDAYSですが、雑誌掲載の漫画だけでなく高水準のオリジナル作品が多く連載しています。

ハチワンダイバーで知られる柴田ヨクサル先生、モンタージュで知られる渡辺潤先生など有名作家さんも連載を始めています。

 

 

 

そんな豪華連載陣の中でも、今一際輝いている作品がこの『水曜日のシネマ(野原多央)』なんです。

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試し読みURL

https://comic-days.com/episode/10834108156629722348

 

簡単なあらすじ

初めての一人暮らし、初めてのアルバイト、初めての恋愛――映画をあまり知らない大学1年生の藤田奈緒(18歳)は、バイト先のレンタルビデオ店店長・奥田一平(42歳)におすすめの作品を教わる。一緒に観ていくうちに、徐々に縮まる心の距離。彼が教えてくれたのは映画鑑賞の面白さと初めての恋。

 

『水曜日のシネマ』のここが面白い!

 

巧みな演出がワクワクさせる

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この一コマはすげえよ。

 

 

水曜日の"シネマ"というだけあって、もちろん映画を見るんですが、その時の演出・表現がとにかく素晴らしいんです。

上記は不朽の名作映画として知られる『バックトゥザ・フューチャー』を視聴している時の描写。

 

映画漫画は題材上どうしても動きが少なくなりがちなんですが、この漫画は大胆な擬音と表現で動きを出しています。

またその中にも、主人公は初見であるが故の驚き、

店長は何回も見ている故の多少の余裕とそれでもワクワクしてしまっている子供のような無邪気な感情が垣間見えます。

 

もちろんバックトゥザ・フューチャー以外にも映画を見るんですが、

どれも映画に入り込んでいるような演出が上手く表現されていて鳥肌ものです。

 

恋する女の子は可愛いんだ!

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とあるレンタルビデオショップで働き始めた主人公の藤田奈緒(18歳)。

まだ働き始めたばかりの彼女は失敗ばかりしてしまいます。

 

特に映画に興味がある訳でもなく好きな訳でもないので、お客さんに「この映画ありますか?」と聞かれてももちろん答えられない。

 

様子を見かねた店長にとうとう注意をされてしまいます。

 

「お前映画知らないの?」と。

 

思わず自分に自信をなくしてしまう彼女。自分には何もない事に嫌気がさしてしまう。趣味もない能力もない、まだ自分は子供だな、と

 

そんな彼女に「大人」である店長はキラキラとして魅力的に見えた。

普段は無愛想な店長ですが、大好きな映画の話になるとまるで子供のような屈託のない表情を見せる。

 

そのギャップに惹かれ始める奈緒は自分の人生史上初めての感情「恋」に振り回され始めるのです。

 

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かわいっ………。

 

恋する店長も可愛いんだ!

主人公のバイト先の店長(42歳)ですが、この方もまた現在進行形で恋をしている人間の一人。

 

ただその相手は人間ではありません。

そのお相手はまさしく"映画"なんです。

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上記は主人公が店長にオススメされた映画を見ている最中のワンシーン。

「一緒に見ませんか?」と店長に誘うも、「もう俺は何回も見ているし仕事があるから」と断りを入れているんです。

 

が!

 

ついつい映画が気になって仕事に集中できない。

すっげえソワソワしてる。

 

と思ったら我慢できなくなってテレビの目の前に椅子ごと移動しちゃう。

もはや本腰を入れて映画を見始めるのです。

 

何この可愛い生き物。

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42歳のおっさんが仕事放り投げてなにやってんだよ!仕事しろよ!

口開いてんじゃねえかよ!虫入るぞ!可愛いかよ!

 

生涯の伴侶はまだ見つけられていませんが良いんです。

映画に恋をしているのだから。

 

まとめ

以上、簡単ではありますが『水曜日のシネマ』の漫画感想でした。

 

この漫画連載当初はそこまでチェックしてなかったんですが、話が進むにつれて加速度的に面白くなってきました。

「映画」を題材にした漫画っていくつか読んできましたが、そのジャンルではこれが一番好きな漫画になりそうです。

 

単行本はまだ未刊行ですので、発売したら書店にGOしようと思います。

 

 

また水曜日のシネマに限らずコミックDAYSの連載陣も潤ってきたように思えます。

先程あげた『ブルーストライカー』に始まり、『あいだにはたち』『アスペル・カノジョ』『サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜』『幽霊彼氏』辺りは好きです。

 

特に『幽霊彼氏』は油断していたら思わず後ろから蹴り飛ばされるような感覚に陥りました。こちらもぜひ読んでみてください。

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試し読みURL

https://comic-days.com/episode/10834108156628963000

 

 

 

こいつの感想いつも「可愛い」しか言ってねえな……。

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おしまい。